サポートを受け十二単の着付け体験をする参加者

 【那須塩原】平安時代の貴族女性の正装「十二単(ひとえ)」の着付け体験が4日、塩原もの語り館向かいの元物産店で行われ、観光客らが楽しんだ。

 塩原温泉の旅館や飲食店など51施設が26日まで実施している「第7回塩原のんびり湯っくり雛(ひな)めぐり」の関連イベント。着物文化の継承に取り組む市内の「和装文化伝承会」の講師4人が、事前予約や当日受け付けで集まった計5組に着付けを行った。

 用意された十二単は重さ10キロ以上ある色鮮やかな衣装。着物を着て父親と共に写真撮影した那須町豊原丙、中学3年辻岡千宙(つじおかちひろ)さん(15)は「日本の伝統文化に触れられて良かった。中学卒業のいい記念になった」と笑顔で話した。

 26日午前11時半には雛めぐりフィナーレイベントとして、同館でお菓子や宿泊券などが当たる抽選会などが開かれる。