相手のマークをかいくぐってドリブルする矢板中央の西山=大田区総合体育館

 第75回全国高校バスケットボール選手権大会(ウインターカップ)は23日、東京都の大田区総合体育館ほかで開幕し、男女の1回戦36試合を行った。本県女子の矢板中央(初出場)は済美(愛媛、3年ぶり8度目)に69-79で敗れ初戦突破はならなかった。

 矢板中央は第1クオーター(Q)に得点が伸びず、攻守に運動量の多い済美に主導権を奪われ16-24。第2Qは荒関綾夏(あらせきりょうか)や田崎加寿紗(たさきかずさ)がドリブルで積極的に仕掛けるなど攻勢を強めて反撃。終了間際に荒関がコート中央から鮮やかな3点シュートを決めて39-36で折り返した。

 第3Qは中盤まで互いに譲らず一進一退の展開。しかし終盤にリバウンドを拾えず流れを失い54-59とリードを許した。第4Qは開始直後に田崎が3点シュートを決めるなど追い上げを試みたが、要所でセカンドボールを奪われ劣勢を打開できなかった。

 本県男子の宇都宮工は24日午後2時から東京体育館で行われる1回戦で能代科学技術(秋田、2年連続2度目)と対戦する。

初舞台、流れつかめず

「思い通りにできない、悔いの残る試合でした」。瞳を真っ赤にした矢板中央の西山歩(にしやまあゆみ)主将が言葉を振り絞った。初めての舞台で攻守ともに消化不良。思い描いていた8強への道は初戦で閉ざされてしまった。