9月1日は「防災の日」。台風や大雨などによる大規模災害を見据え事前避難の重要性が訴えられている中、毎年のように多くの命が犠牲となるなど悲劇は繰り返されている。専門家の意見を交え、大切な家族を守るために日頃からどのような備えや心構えが必要なのかを考える。

線状降水帯の代表的な発生メカニズム

 静岡県熱海市の大規模土石流や8月の九州北部での記録的大雨などで、度々クローズアップされた「線状降水帯」。宇都宮地方気象台の高橋好幸(たかはしよしゆき)防災管理官と多田美樹雄(ただみきお)予報官に、発生のメカニズムや防災対策の考え方を解説してもらった。

 線状降水帯は、積乱雲が次々と発生して連なった長さ約50~300キロ、幅約20~50キロの降雨地域を指す。数時間にわたってほぼ同じ場所を通過したり停滞したりするため、非常に強い雨が降り続く。

 気象庁は6月から、線状降水帯が発生し、大雨による災害発生の危険度が急激に高まった状況を伝える「顕著な大雨に関する情報」の運用を始めた。5段階の警戒レベルのレベル4(避難指示)以上に相当するため、崖や沢から離れるなど少しでも安全な場所への移動が求められる。