人工巣塔からコウノトリのひな(左)とみられる姿が確認できた=7日午後1時55分、小山市下生井(超望遠レンズ使用)

 栃木県小山市内の渡良瀬遊水地に定着している国の特別天然記念物コウノトリのつがいに、ひなが誕生したとみられることが7日、下野新聞社の取材で分かった。誕生が確認されれば、1971年に国内の野生のコウノトリが絶滅して以来、野外繁殖では東日本で初の事例。2歳の雌の卵がふ化するのは国内で初めてになる。

 下野新聞社が同日、堤防から望遠レンズで撮影したところ、人工巣塔に作られた巣の中からくちばしを上げて顔を出すヒナとみられる姿が確認された。数は不明。関係者は「ひな誕生はほぼ確実」とみている。

 つがいは4歳雄の「ひかる」と2歳雌の「歌」。市は3月22日に交尾行動を、4月27日以降は交代で巣にしゃがみこむ抱卵の様子を確認。5月30日には餌を吐き出し、ひなに与えるような行動がみられていた。

 市は8日、臨時記者会見を開いて説明する。観察する際は遊水地の中には入らずに堤防から見るよう求めている。