新型コロナウイルスのPCR検査を巡り、県はより簡易な手続きで検査できる「地域外来・検査センター」の整備や検査の民間委託を進めている。13日までの累計検査件数は2695件に上り、5月の検査件数は1日平均47件(11日現在)。5月に確認した感染者数は計3人で、計40人に上った4月より大幅に少ないが、今後起こりうる感染拡大の「第2波」に備え、県は検査体制の強化を急ぐ。

 県や宇都宮市では現在、1日最大で152件を検査できる。県は4月27日、検査の民間委託も始め、5月13日までに県内20医療機関と契約。新規で検査できるのは、入院患者の検査を除いた分となる。

 県内の1日平均の検査件数を月ごとに見ると、2月は3件、3月は14件だったが、感染者が増加した4月は52件と激増した。

 隣県の茨城、群馬と比べ、5月の1日当たりの検査件数に大きな差はないが、累計検査件数は本県が最も少ない。県は「クラスター(感染者集団)が発生していないため」と分析。クラスターが確認されている茨城県の担当者は「クラスターが発生すると濃厚接触者が多くなり、検査も増える」と説明する。

 現在の感染者数や検査件数について、県新型コロナウイルス感染症対策本部事務局は「必要な人は検査につながっている」とした上で、「外出自粛などの取り組みで、体調を崩したり感染を疑われたりする人が減っている」とみている。

 一方で今後、再び感染が拡大する可能性も否定できない。同事務局の担当者は「感染拡大を抑えつつ、社会・経済活動を行うには、大規模な感染を未然に防ぐ検査体制づくりが重要」と話す。

 県が整備を進める地域外来・検査センターは、保健所や帰国者・接触者外来を介さず、かかりつけ医の判断で検査ができる。県内10カ所に設ける予定で、13日には宇都宮市が初めて設置した。真岡市も今月末の開設を目指す。

 残り8カ所は各地域で調整中。地域によって開設のタイミングは異なり、県医師会によると「各郡市医師会や市町が協議を進めている」という。