【小山】火災延焼阻止や子どもたちの安全確保に貢献したとして小山市消防本部はこのほど、延島の認定こども園のぶしま幼稚園と内田美智子(うちだみちこ)理事長(58)ら5人に感謝状を贈った。
内田理事長のほか感謝状が贈られたのは、いずれも同園保育教諭の町田美幸(まちだみゆき)さん(43)、杉山美佐子(すぎやまみさこ)さん(58)、福田実季(ふくだみき)さん(32)、荻原(おぎはら)ゆかりさん(37)。
10月3日午前、同園の近隣住宅から黒煙が上がっているのを内田理事長らが発見。火元関係者に火災発生を伝え、水道ホースを伸ばしたり消火器を持参したりして初期消火を行った。さらに速やかに園児を安全な場所まで避難誘導し、119番した。
出火時、同園は火災を想定した避難訓練を実施後、運動会の練習をしていたという。内田理事長は「子どもたちも騒然となり、安全確保に無我夢中だった。職員が連携することの大切さを実感した」と振り返った。園児らの心理的ケアにも配慮しているという。
同園は市消防本部の幼年消防クラブにも加入しており、感謝状贈呈式には職員のほか法被を着た園児ら約40人が出席。中田保幸(なかだやすゆき)消防長は「普段から防火に対する心構えができており、有事に対応するイメージが備わっていたからこそできた活動」とたたえた。
ポストする





