急増する詐欺被害を食い止めようと、足利銀行は4日、同行のATM画面に詐欺の被害に遭わないためのポイントを表示し、利用者に確認ボタンを押下させるシステムの運用を始めた。県内で初めて県警と連携して導入した。
県警によると、今年は10月までに特殊詐欺が約180件発生し、約3割がATMを利用させる手口という。同行ATMで振り込みや引き出しをしようとすると、「必ずもうかる」「誰にも言わないで」などの言葉に注意を促す画面が出て、確認ボタンへのタッチを求めるようにした。
4日は宇都宮市桜4丁目の同行本店で、県警と行員が利用客に詐欺の手口や新たな注意画面を周知した。同行コンプライアンス統括部津久井友和(つくいともかず)審議役は「ATMを使った詐欺被害が増えている。目で見て詐欺に気付いてもらえれば」と期待した。
県警生活安全企画課の植嶋康雄(うえしまやすお)課長補佐は「偽警察官をかたった手口も増えている。若い世代も気をつけてほしい」と話した。
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