次世代型路面電車(LRT)のJR宇都宮駅西側延伸事業を巡り、宇都宮市が2035年前後の開業を目指していることが18日、関係者への取材で分かった。道路拡幅に伴う用地取得や、軌道を敷設する道路の地中にあるインフラの移設などに時間を要するとして、目標としていた「30年開業」の延期を決めていた。市は20日に開かれる議員協議会で、開業時期を含めた延伸事業の軌道運送高度化実施計画を初めて公表する。

 市は当初、開業時期を「30年代前半」としていたが、昨年11月の市長選で佐藤栄一(さとうえいいち)市長が30年開業を公約に掲げて6選した。