【足利】車道上に倒れている男性を保護し、交通事故の発生を未然に防いだとして、足利署は9日、群馬県太田市、自動車教習所社員小岩大史(こいわひろし)さん(43)に感謝状を贈った。
小岩さんは車で帰宅途中だった9月11日午後10時35分ごろ、足利市堀込町の車道のセンターライン付近に倒れている40代男性を発見した。119番し、男性に声を掛けたり、後続の車を誘導したりした。男性は前後不覚なほど酔っぱらっていたが、大きなけがはなかった。
感謝状を受け取とり、「降雨で視界が悪く、自分が男性をひいてしまう恐れもあった。法定速度などをきちんと守って運転していたので、なんとか気づくことができた」と振り返った。
教習所の技能検定員として、教習生の指導などを行っている小岩さん。事故防止に向け、「いつどこで事故が起こるか分からない。落ち着いて運転することが大切」とアドバイスした。
小川良行(おがわよしゆき)署長は「迅速かつ思いやりの気持ちを持って、危険を顧みず対応してもらった」と謝意を示した。