大型車ドライバーの休憩機会を確保しようと、東日本高速道路関東支社は15日までに、東北自動車道下り線の佐野サービスエリア(SA)の駐車場で、大型車向けに駐車時間を1時間以内とする5区画(5台分)を整備し、運用を始めた。長時間の駐車が相次ぎ、大型車を止められないケースを避ける狙い。県内での運用は、いずれも上り線の上河内、那須高原の両SA、大谷パーキングエリア(PA)に次いで4カ所目。
同支社によると、利用時間に上限を設けるのは「短時間限定駐車マス」。黄色の路面表示で目立たせた。
同支社は2023年11月から、上河内SAなどの大型車の駐車スペースで実証実験を実施。利用台数の増加や回転率の向上といった効果を確認できたとしている。25年度をめどに全国60カ所で順次、整備を進める方針。
県内では既に導入した4カ所の他、下り線の上河内SAや上り線の佐野SAなど計7カ所で導入を予定している。いずれも整備区画は5台分。同社は「利用の際は案内看板や路面表示に従い、駐車後60分以内に出発を」と呼びかけている。