宇都宮市は9日、高校生対象の職業体験イベント「じぶん×未来フェア」を元今泉6丁目のマロニエプラザで開き、出展した地元企業や団体が仕事の特色や魅力をPRした。
同フェアは、高校生に将来の市内就職も含めた幅広い進路選択を考えるきっかけにしてもらおうと、2019年に始まり5回目。宇都宮中央、宇都宮工業、作新学院など8校の生徒約1600人が参加し、新規参加17社を含む50の企業・団体が出展した。
3部構成で行われ、1部は宇都宮商業と宇都宮短大付属が参加。初出展した次世代型路面電車(LRT)の運行会社「宇都宮ライトレール」のブースでは、社員がLRTの概要や業務を紹介。実際の使用で摩耗したパンタグラフの一部や車両のブレーキパッドを新品と並べて示し、安全走行に欠かせない検査や修繕についても説明した。
宇都宮商業1年中村真大(なかむらまひろ)さん(16)は「これほど多くの点検や、検査が行われているとは知らなかった」と驚いていた。
電気設備などを行う三信電工は業務に関連する体験を実施。高所作業時に使う安全帯を装着して、ぶら下がる体験をした同校1年鈴木詩織(すずきしおり)さん(15)は「想像以上に大変な仕事。体験を通し、こうした仕事も将来の選択の一つとして考えたいと思った」と話した。