平山署長(左)から感謝状を受け取った戸辺裕美子さん(中央)と裕加里さん

 【那須塩原】行方不明だった90代男性の発見・保護に協力したとして、那須塩原署は19日、新南、養護教諭戸辺裕美子(とべゆみこ)さん(31)と妹の大田原市中田原、保育士戸辺裕加里(とべゆかり)さん(29)に感謝状を贈った。

 2人は帰宅途中だった11日午後10時ごろ、槻沢(つきぬきざわ)の市道を車で通りがかったところ、1人で歩いている男性を発見。不審に思った裕美子さんが、同署が配信する地域安全情報メールを確認したところ、行方不明になっていた男性の特徴と一致し110番した。

 通報後、車を降りた裕美子さんが「大丈夫ですか」と男性に声をかけ、運転していた裕加里さんがライトで照らし徐行しながら後を追った。約10分後に駆けつけた警察官に男性を引き渡した。

 同署で感謝状を受け取った2人は「メールを見て、人のためにお役に立てて本当に良かった」と笑顔を見せた。

 平山信行(ひらやまのぶゆき)署長は「人命救助は、地域の人の見守りの目が重要。男性に声をかけていただき非常に感謝している」と謝辞を述べた。