オリオン通り曲師町商業協同組合はこのほど、自遊空間NEXT宇都宮オリオン通り店(曲師町)に自動体外式除細動器(AED)を設置した。同組合がAEDを設置するのは初めて。
同組合理事会は緊急時の備えとしてAED設置を長年検討してきた。長谷川正(はせがわまさ)理事長(77)が本紙2月21日付の読者登壇「AEDの使い方周知徹底を望む」を読み、設置を決断した。

自遊空間NEXT宇都宮オリオン通り店に設置されたAED
同店は24時間営業で、曲師町のオリオン通りのほぼ中央に位置することなどから設置場所に決まった。緊急時は組合員の店舗か同店の店員に声を掛けて使用する。今後は店外からも設置が分かる表示を掲出する予定だという。
AEDの設置に合わせ同組合はこのほど、オリオン通り曲師町イベント広場でAEDの使い方や心肺蘇生法を学ぶ講習会を開いた。関係者10人が出席し、民間警備会社の社員が講師を務めた。
講習は同通りで倒れている人を発見した想定で行われた。周囲への指示や緊急通報、心臓マッサージなどを一連の流れで実践した。AEDの使用体験では、電源を入れると流れる音声ガイダンスに従い、実際に電極パッドをマネキンの胸に貼り付けた。
長谷川理事長は「AEDは音声で指示してくれるので誰でも使いやすい。設置場所として24時間営業の店舗が協力してくれたのはありがたい」と話した。

AEDの使い方などを学んだ講習会