春本番。桜前線の便りが県内各地から届いている。8日の県内は最高気温が小山で20・6度と4月下旬並みの陽気。宇都宮地方気象台によると、宇都宮市内にある標本木の桜は一両日中にも満開になる見込みだ。見頃を迎えた桜スポットを紹介する恒例の特集紙面。テレビドラマの舞台になったり、周年を記念して植樹されたりした名所など、話題性に富む「NEWSな桜」もお届けする。(写真映像部)

那須烏山市中心部の清水川せせらぎ公園で、ソメイヨシノなど約50本の桜が咲き競う。散策したり、昼食を取ったり、写真を撮影したり。春の穏やかな日差しの下、家族連れらが思い思いの時間を満喫していた。(8日・河野光吉撮影)

日光市小代の東武日光線下小代駅前では、満開を迎えたエドヒガンザクラと木造の旧駅舎とのコラボレーションが楽しめる。旧駅舎は国登録有形文化財で、NHKの連続テレビ小説「あんぱん」のロケ地になった。見頃は今週末ごろまで。ロープが張られている私有地に入った場合は入場料500円(駅舎の見学込み)がかかる。(8日・森田大地撮影)

小山市中久喜の市道590メートルに85本のソメイヨシノが咲きそろう。車が走り抜けるとテールランプに照らされ、桜のトンネルが夜空に浮かび上がった。ひらひらと淡いピンク色の花びらが舞い落ちる光景に、通行人も足を止めた。(7日・磯真奈美撮影)

約800本のソメイヨシノが咲く宇都宮市塙田5丁目の八幡山公園。複合遊具やゴーカートがある遊び場「アドベンチャーU」は花見に訪れた多くの家族連れでにぎわう。満開になった桜を見上げながら、滑り台を楽しむ子どもたちの歓声が響いていた。(8日・広瀬華撮影)

そば店店主が丹精込めて手入れを続ける鹿沼市上永野の庭園「花の森」は今年10周年を迎えた。ソメイヨシノが咲きこぼれ、園内を埋め尽くす650株のベニバナミツマタとの競演が始まった。花をかき分けて進む姿は、まるでおとぎ話の主人公?(8日・磯真奈美撮影)

真岡市東郷の真岡鉄道北真岡駅近くの沿線には約800メートルにわたり、桜と菜の花が咲き誇る。週末にはSLも走り、アマチュアカメラマンがシャッターチャンスを狙って並ぶ姿も恒例の光景だ。競演する花々の横を“春色の汽車”が走り抜ける。(8日・近藤文則撮影)

茂木町茂木の道の駅もてぎの東側。十石河川公園で見頃を迎えたソメイヨシノやシダレザクラが、里山の夜を優美に彩っている。1986年の茂木水害で氾濫した逆川を改修後、92年から植えられた。城山公園とともに13日までの予定でライトアップされている。(7日・永嶌理絵撮影)

大田原市城山2丁目の龍城公園では約320本のソメイヨシノが咲き誇っている。8日は訪れた人たちが園内を散策したり、ベンチに座って桜に見入ったりしていた。13日まではライトアップも楽しめる(午後6~10時)。(8日・森田大地撮影)

ツツジの名所として知られる矢板市中の長峰公園。芝生広場を囲むように約150本のソメイヨシノやシダレザクラが並ぶ。8日時点ではほぼ満開。この日も午前中から多くの人が訪れ、遊歩道を散策したり、展望台からの景色を満喫したりしていた。(8日・広瀬華撮影)

今年、県内の動物園で初めて「登録博物館」として認められた宇都宮市上金井町の宇都宮動物園。登録を祝うように、約30本のソメイヨシノが満開になった。春らんまんの園内は観覧車やモノレールから、のんびり眺めるのがお勧め。(8日・磯真奈美撮影)

足利市巴町の織姫公園でソメイヨシノが満開となった。桜越しに望む渡良瀬川では中橋の架け替え工事が進む。移設された3連アーチは5月11日、歩行者・自転車専用橋として開通予定。明治100年を記念して植樹された古木が街の進化を見守っている。(8日・永嶌理絵撮影)