異文化交流のポイントを紹介する長さん

 【宇都宮】訪日外国人旅行者を受け入れる際の対応を学ぶ「おもてなしセミナー」がこのほど、JR宇都宮駅東口のライトキューブ宇都宮で開かれた。市出身で、全日本空輸(ANA)の客室乗務員として活躍する長直子(ちょうなおこ)さんが講師を務め、異文化交流で大切なポイントを解説した。

 宇都宮商工会議所や宇都宮観光コンベンション協会などの商工観光団体と市でつくる「市おもてなし推進委員会」が毎年開催。市内の観光、宿泊、交通事業者ら約30人が参加した。

 VIPフライトなども担当してきた長さんは、ゲーム形式でANAのコミュニケーション術を紹介。言葉が通じない場合はジェスチャーでも伝わるが、OKサイン、手招き、手の甲を向けての「逆ピース」などは国によって、日本と意味が異なるため「国ごとの文化を知っておくと意思疎通がスムーズ」と話した。

 その上で「笑顔とアイコンタクトは世界共通。そして、相手の国の言葉で明るくあいさつするだけでコミュニケーションがうまく取れる」と呼びかけた。