SNSの運用について同僚に相談する早瀬さん。「社協のあるこの場所が住民の生活の一部になってほしい」と情報発信に力を入れる=2月下旬、福島県大熊町

 東日本大震災に伴う東京電力福島第1原発事故で一時全町避難となった福島県大熊町に移住し、町復興支援員として奔走する本県出身者がいる。真岡市出身の早瀬友美(はやせともみ)さん(33)。移住後の1年9カ月の間に復興を目指す商業地区での飲食需要の掘り起こしに携わり、現在は住民生活をサポートするための情報発信を担う。「被災地再生の一助になりたい」。その思いを胸に、町とともに歩みを進めている。

 早瀬さんは大学で管理栄養士の資格を取得した後、東京都内のフィットネスクラブや飲食店など、食と健康に関わるさまざまな仕事に就いた。