益子焼の作品を眺めるバイヤーら=益子町

 日本貿易振興機構栃木貿易情報センター(ジェトロ栃木)は12日までに、益子町で益子焼の販路拡大を目的とした商談会やバイヤーによる視察を行った。

 商談会には町内の作家ら8組が参加し、英国人のバイヤー2人に作品を売り込んだ。欧米では価格が高くても作品のストーリーを重視する傾向があるため、作家は制作背景や作品に込めた思いを説明した。

 バイヤーからは「サイズやデザインの変更は可能か」といった質問があったほか、サンプル品の送付を希望するなど商談が継続している作家もいるという。

 視察ではバイヤーが窯元のつかもと(益子町)の店舗などを訪れ、日用品や贈答用の陶器を見学した。

 商品説明などを行った同社の関教寿(せきのりひさ)営業部長は「海外のニーズを捉え、的を絞って販路拡大をしていきたい」と話した。