死亡事故ゼロが5年を迎えた今月4日に交通安全講話を行う知久さん

 【市貝】町内の交通死亡事故ゼロの期間が4日、丸5年の節目に到達したと町が発表した。現在、県内で5年を超える自治体は同町だけ。町担当者は「次は2千日(残り172日)を目標に交通安全への取り組みを行っていきたい」としている。

 町は過去に6年と187日間(2012年8月31日~19年3月5日の2378日間)、死亡事故ゼロを継続したことがあり、この数字を目標に日頃の交通安全運動を展開している。今回の5年は20年2月4日から25年2月4日までの1828日間になる。

 現在、町では交通安全担当職員に加え、県警時代に県警察学校長や交通機動隊長を歴任した知久彰仁(ちくあきひと)さんを町交通教育指導員に据えているが、「町独自の対策があるわけではない。人身交通事故自体も減っていて町民の意識の高さが数字に表れている」と知久さん。

 5年のカウントは20年2月3日、バイクの単独事故で高齢男性が亡くなった翌日から始まっている。町総務課消防交通係の藤平淳一(とうへいじゅんいち)係長は「引き続き緊張感を持って町民に交通安全を呼びかけていきたい」と話している。