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 栃木市や小山市などにまたがる渡良瀬遊水地のヨシ原で、冬の風物詩であるヨシ刈りがピークを迎えている。刈り取ったヨシは乾燥させて、夏季に日差しを遮る「よしず」に使われる。

渡良瀬遊水地でピークを迎えたヨシ刈り=17日午前11時35分、栃木市藤岡町内野
渡良瀬遊水地でピークを迎えたヨシ刈り=17日午前11時35分、栃木市藤岡町内野

 栃木市藤岡町部屋のよしず製造販売「松本商店」は、昨年12月から収穫している。青空が広がった17日は、5人が朝から強風に吹かれながらも作業に当たった。松本八十二(まつもとやそじ)社長(83)がトラクターに付けた草刈り機で高さ3メートルほどのヨシを刈り、従業員が長さをそろえてひもで束ねていた。

 松本社長は「昨年は4月に遅霜が降りず、若い芽が枯れなかった上、高温が続いて台風も来なかったので真っすぐなヨシがすくすく育った。60年やってきて最高の出来」とうれしそうに話した。作業はヨシ焼きが行われる3月1日の前まで続く。