日本道路建設業協会(東京都)はこのほど、宇都宮市新里町の道の駅うつのみやろまんちっく村に段ボール製の授乳室と授乳チェアの一式を寄贈した。設置場所は温泉宿泊棟ヴィラ・デ・アグリのロビーで、同道の駅は来館者が増える年末年始までに使えるようにするという。
同協会は道の駅の子育て支援設備の充実のため、2023年度から3年かけて全国の道の駅約150施設に授乳室を寄贈する計画で、県内は3例目。授乳室は段ボール製で、高さと幅が約2メートル、奥行きが約1メートルで重さ20キロ。入口にカーテンだけでなく、施錠できる扉と在室状況が分かる表示機能を追加した。持ち運びできるため、災害時の避難所などでも活用できる。
同道の駅には常設の授乳室が1カ所あったが、広い敷地内のバランスを考え、温泉宿泊棟に設置することにした。温泉利用者以外も使える。
寄贈式には同協会の平田浩太郎(ひらたこうたろう)関東支部長や国土交通省宇都宮国道事務所の笹木和彦(ささきかずひこ)所長らが出席。平田支部長は「この授乳室が子育て中のお母さんがお出かけする際の悩みの緩和になれば」と期待した。