自身のリトルベビーハンドブックを手に写真展をPRする小林代表

 17日の世界早産児デーに合わせ、小さく産まれた子の成長や育児を紹介する「リトルベビー写真展」が8日、県庁1階ロビーの企画展示コーナーで始まった。

 当事者のサークル「にちにちらんらん」と県が共催。県が昨年、低出生体重児の成長や育児をサポートしようと作成した母子手帳のサブブック「リトルベビーハンドブック」の啓発などを兼ね、ハンドブックの項目にある「初めて記念日」をテーマとした。保育器を出た日や最初に抱っこした日など、メンバー21人の40のエピソードを写真と文章で紹介している。15日まで。

 サークルは結成した2021年以降、写真展の年間テーマを設定し、県内各所で開催。小林(こばやし)めぐみ代表は市民や市町職員、保健師に理解を促す機会となった一方、自治体によって支援体制やハンドブックの認知度に差があると感じたという。

 小林代表は「ハンドブックが多くの家族の手に渡るよう知ってもらう機会にしたい」と願っている。

 県は15~17日午後5~9時、県庁昭和館を世界早産児デーのシンボルカラーの紫色にライトアップする。

 サークルは17日、真岡市砂ケ原(いさがはら)の障害福祉サービス事業所「そうそう長沼」(旧長沼北小)で、写真展とマルシェを開く。ハンドメード作家ら20組がアクセサリーや雑貨の販売、ワークショップを行うほか、飲食店やキッチンカーなど12団体が出店し、パスタやピザ、ポテト、イチゴスムージーなどを提供する。

 理学療法士への相談会、当事者の交流会も行われる。予約優先で参加無料。午前10時~午後3時。