秋の行楽シーズン。お出かけで外食を楽しみたいけど…。子ども連れだと気を使うし、不便なことも多くておっくうというのが本音。ママやパパたちはどうしているのだろう。じっとしていられない2歳女児との外食に苦戦している記者が、インターネットの交流サイト(SNS)で調べてみた。

記事後半で4つのお店を紹介⇒

 まずは「子ども連れ」「ランチ」で検索。すると「栃木・宇都宮から行く子連れグルメ&お出かけスポット」をテーマに投稿する宇都宮市在住のインスタグラマーえりなさん(@eri_________na)のアカウントを発見した。

宇都宮市内のキッズスペースで2人の娘と遊ぶえりなさん(右)
宇都宮市内のキッズスペースで2人の娘と遊ぶえりなさん(右)

 投稿は主に、県内で子ども連れにお薦めのカフェ、イタリアンなどの飲食店、子どもが喜びそうなパン、ケーキがある専門店。料理や店内の様子を写真と動画で紹介しており、住所や営業時間などの基本情報に加え、「ベビーカー入店可」「キッズメニューあり」など親目線の情報も特徴だ。もちろん、メニューの詳細や客席の作りについても触れている。

 そうそう。子どもが誤って落ちにくいいすより、ソファ席があるかどうかって重要だ。好き嫌いが出てくると、料理に使われる材料や見た目も気になる。お店のホームページやSNSだけでは把握しきれない魅力がよく分かるな。

情報収集から発信へ

 カフェ巡りが好きなえりなさんがインスタを始めたのは情報収集のため。しかし第1子の出産後、「子どもがうるさくしたら居づらいな」と感じ、外食する機会が減ったという。

 転機は産後ケア教室だった。偶然にも参加者のほとんどが2人以上出産したママ。一緒にランチを食べに行くと、座敷の個室があった。多少騒がしくても気兼ねしないし、6カ月の子どもを寝かせて食事できる。店員さんも優しかった。

 「子ども連れでも遠慮なく行けるお店があるんだ」。そう気付かされたえりなさんは、SNSやフリーペーパーで子どもと行ける店を探すように。子ども連れの入店は可能か事前に尋ね、お店では座敷はあるか、子どもが飽きない工夫がされているか、おむつ替えはできるかなど、客席やトイレを必ず確認するようになった。「子どもがいなかったら気付かなかった」。

 そして何より、最も重視するのは

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