日光市山内の世界遺産・日光東照宮で17日、秋季大祭のハイライト「百物揃(ひゃくものぞろい)千人武者行列」が行われた。多くの観光客らが訪れ、勇壮な装いの武者たちが表参道などを練り歩いた。
「神輿渡御祭(しんよとぎょさい)」とも呼ばれる武者行列は、徳川家康(とくがわいえやす)を1617年に静岡の久能山から日光へ改葬した際の行列を再現。東照宮の春季例大祭でも行われている。

表参道を勇壮に練り歩く鎧武者たち=17日午前11時15分、日光市山内
午前11時ごろに境内を出発し、家康をまつるみこしのほか、鎧(よろい)武者や鉄砲持ちなどに扮(ふん)した約800人の市民らが御旅所までの約1キロを行進した。参道脇に集まった見物客らは、写真を撮るなど時代絵巻に見入っていた。
米国から家族で訪れた主婦宮田(みやた)エリザベスさん(75)は「歴史が大好きで武者行列は素晴らしく、見ていて楽しかった」と声を弾ませた。