市役所で医学部1年生全員が行政組織を学ぶことになった自治医大

 【下野】坂村哲也(さかむらてつや)市長は19日の定例記者会見で、自治医大医学部の全1年生が30日に医学教育の一環として、市役所で地方行政について学ぶと発表した。市と同大が6月に締結した包括連携協定に基づく初の取り組み。医科教養の授業として、庁内全課の見学などをする。坂村市長は「市の歴史や、市が進める『医療のまち』など、地域医療を担う医療者として地域に寄り添う気持ちを市役所で学んでほしい」と期待する。

 自治医大医学部の学生は卒業後、出身都道府県の公務員(医師)となり地域医療に貢献するなど、行政との関わりが非常に強い。同大は「医療のまち」のさらなる推進や市との相互協力を目的に、自治体との間では初となる、市との包括連携協定を締結した。内容はまちづくりや医療福祉、産業振興・地域活性化、地域防災、人的・知的資源および施設等の相互活用など8項目ある。