県内有数のソバ産地・日光市長畑地区でソバの花が見頃を迎え、刈り取り前の稲穂と共に里山を秋色に染めている。
山と川に囲まれた同地区には37軒で組織する長畑農産物生産組合のソバ畑約20ヘクタールが広がる。8月上旬にまいた種は順調に育ち、18日現在ほぼ満開となっている。
ただ、お盆前から続いたゲリラ雷雨や猛暑の影響で複数回まき直した場所もあり、同市長畑、同組合役員黒川三次(くろかわみつぐ)さん(75)は「種まきの時期は最大1カ月ずれ、白い花の中に緑の畑も混在する初めての風景になった」と驚く。
10月20日ごろ刈り取りを始め、収穫した実は乾燥、製粉を経て新そばとして同地区のそば店で提供する。黒川さんは「新そばの香りは格別。ぜひ食べに来てほしい」と話していた。