買い物客にとちぎ和牛の試食を勧める宇都宮白楊高の生徒(左)

 JA全農とちぎは14日、宇都宮市石井町のスーパー「たいらや石井店」内で、宇都宮白楊高生が育てたとちぎ和牛の試食販売を行った。飼育を担当した同校農業経営科1、2年生5人が店頭に立ち、買い物客に和牛のおいしさをアピールした。

 物価高による節約志向の高まりなどを背景に低迷する和牛の消費拡大を図ろうと企画された。

 スーパー内の「肉のあまいけ石井店」の売り場一角で、生徒たちは焼きたての和牛を小皿に並べ、試食を呼びかけた。足を止めた買い物客には、おすすめの部位や調理方法を説明するなどしていた。

 1年冨貴澤礼一(ふきざわれいいち)さん(16)は「お客さんの喜ぶ顔が見られてうれしかった。友人や家族にもおいしさを伝えてほしい」と笑顔を見せた。同店を運営する「天池」(東京都)の加藤進吾(かとうしんご)統括部長(45)は「生徒が自ら販売し、活気があっていい」と話していた。

 16日には今泉町の福田屋ショッピングプラザ宇都宮店でも試食販売を行う。時間は午前10時~午後2時。