帝国データバンク宇都宮支店は11日、一般貨物自動車運送業者の正健(壬生町大師町)と、関連会社で茨城県かすみがうら市を拠点に事業を展開していた同業の正健(壬生町大師町)が、宇都宮地裁栃木支部から破産手続きの開始決定を受けたと発表した。8月30日付。負債額は2社合計で約5600万円。

 帝国データバンク宇都宮支店によると、壬生町を拠点にしていた正健は2003年設立。20年に壬生町の運送業者を買収し、段ボールや包装資材などの紙製品を中心に手がけ、車両は15台ほど所有していた。

 一方、かすみがうら市拠点の正健は、2011年に市貝町の運送会社を買収する形で取得し、かすみがうら市で営業を始めた。しかし、受注不振もあり運営を壬生町拠点の正健に一本化、20年には休眠していたという。

 その後、市貝町の会社の旧債務が判明。債務を引き継ぐ契約となっていた壬生町拠点の正健は資金繰りが急激に逼迫(ひっぱく)。23年12月に事業存続を断念した。