小山市役所

 小山市選挙管理委員会は6日、昨年4月の市議選(定数28)での当選人の更正決定を行う選挙会を開き、次点だった無所属現職荒井覚(あらいさとる)氏(61)=4期=を当選人と決めた。荒井氏の任期は同日から2027年4月29日まで。

 更正決定は、県選管の当選無効裁決を取り消すよう求めた訴訟で片山照美(かたやまてるみ)氏(67)の上告が8月30日に棄却され、片山氏が同日付で失職したことによるもの。

 市議選の開票結果で、荒井氏は最下位当選した片山氏に1票差で次点となった。これを受けて市選管に票の再点検を申し立てたが却下されたため、県選管に当選の効力を関する審査申し立てを行った。

 県選管は片山氏の得票のうち2票について、公職選挙法で無効と規定する「他事記載」と判断。両者の得票数が逆転したため片山氏の当選を取り消す裁決を行い、東京高裁と最高裁もこれを追認する形となった。