VRを使ってナシの剪定作業を疑似体験する生徒たち=4日午前、宇都宮市

 県は4日、県農業大学校の教員による仮想現実(VR)技術を使った特別授業を宇都宮白楊高で実施した。県が進める次世代デジタル農業教育推進事業の一環で、果樹専攻の3年生4人がVRを使ってナシの剪定(せんてい)方法を学んだ。

 デジタルを活用することで、生徒の就農意欲を高めたり、技術習得を支援したりするのが狙い。講師は県農業大学校の高橋優太郎(たかはしゆうたろう)主任が務めた。

 高橋主任は剪定は収穫量に直結する重要な作業であることや、切る枝は実際に実がなる「結果枝」であること、花芽が少ない枝を選ぶことなどを説明した。

 その後、生徒たちは順番にVRゴーグルを着け、コントローラーを持って剪定作業を疑似体験した。切る枝の見極め方などがマルかバツか判定されるため、ゲーム感覚で楽しんでいた。

 内間(うちま)さくらさん(18)は「剪定すべき枝の太さなど、実際にやらないと分からないことを理解することができた」と話した。