EVバスの前でテープカットに臨む関係者

 【那須塩原】市は1日、JR那須塩原駅西口広場で、地域バス「ゆーバス」に初めて導入するEV(電気自動車)バスの出発式を行った。今月中旬以降の導入に先立ち、トルコのメーカー製の車両がお披露目された。

 市は2050年に温室効果ガス排出量を実質ゼロにする取り組み「カーボンニュートラル(CN)」の一環として、EVバスを導入した。

 今回導入したEVバスはトルコの商用車メーカー、カルサン社の「e-JEST(イージェスト)」。全長5・9メートルと既存の車両よりも小型なことやノンステップであることが特長。導入は1台。

 市によると同社の車両は主に欧州で利用されており、国内では長野県伊那市に続き2例目という。市は運行事業者のジェイアールバス関東と整備面などを考慮し、同車両を選んだ。

 出発式には渡辺美知太郎(わたなべみちたろう)市長など関係者9人が出席。渡辺市長は「市民になじみのあるゆーバスがEVになれば、脱炭素を身近に感じてもらえるようになる」とあいさつした。カルサン社のギョルケム・ジナインターナショナルセンスマネージャー(40)は「イージェストが市内で走ることで市のCNに貢献できると思っている」と話した。

 出発式後、イージェストは同駅前で行われていたイベント会場と駐車場を結ぶシャトルバスとして“初仕事”に臨んだ。