県内は31日、台風10号の影響で南から暖かく湿った空気が流れ込み、局地的に激しい雨に見舞われた。大雨警報が発表された那須町では、住宅の床下浸水や倒木が確認された。30日夜には壬生町で倒木があり、保育園に倒れかかった。
気象庁によると、那須町の31日午前6時50分ごろまでの最大1時間降水量は47・5ミリ。県危機管理課や同町によると、同町高久甲で住宅1棟が床下浸水したほか、町内の町道計3カ所で倒木があった。
自主避難所は同町で1カ所、栃木市で10カ所開設された。同市の避難所には、午後9時までに2世帯2人が身を寄せた。
東京電力パワーグリッドによると、那珂川町で約190軒が停電し、約4時間後に復旧した。倒木で電線が切れた影響とみられる。
真岡鉄道は同日に続き1日も「SLもおか」を運休する。日光市教委は週明けの2日、市内全小中学校34校の休校を決めた。
断続的に続く雨で地盤が緩んだ影響などで、壬生町通町では30日夜、雄琴神社参道のクルミの木が倒れ、町道を挟んで西側のとおりまち保育園の園舎と倉庫に倒れかかった。31日に撤去作業が行われ、同日午前まで通行止めとなった。