育子さんの遺作が並ぶ会場に、自身のオブジェを手に立つ夫武雄さん

 【鹿沼】国内を代表するとんぼ玉作家で、市内に工房を設けていた鈴木育子(すずきいくこ)さん(享年58)の遺作展が9月1日まで、天神町のギャラリー「タラッサモモ」で開かれている。没後10年の節目となることから、造形作家の夫武雄(たけお)さん(68)=上石川=の作品展に併せて企画した。武雄さんは「とんぼ玉を手芸を超えアートにしようと追求した育子の作品を見てほしい」と話している。

 育子さんは静岡県生まれ。ジュエリーデザイナーとして独学で活動していた。1994年から、日本ジュエリーデザイナー協会会員だった宇都宮市の故木村正道(きむらまさみち)さんに師事。とんぼ玉を制作するようになった。