雷都の夏の風物詩「うつのみや花火大会」(NPO法人うつのみや百年花火主催)が10日夜、宇都宮市道場宿町の鬼怒川河川敷で開かれ、約2万発の光の大輪が夜空を染めた。今年は次世代型路面電車(LRT)が開業して初めての大会で、大勢の見物客が大幅に増便されたLRTを使って花火を楽しんだ。
18回目となる今年のテーマは「『繋(つな)ぐ』~夜空に奏でるみんなの想い~」。家族や先輩への感謝の思いを込めた「ことだま花火」、市内の園児が自由な発想で描いた「花火の絵」を再現するなど、趣向を凝らした多彩な花火が打ち上げられた。フィナーレは、雷都宇都宮をイメージした光の演出で締めくくった。
会場までは、LRTの飛山城跡停留場が最寄りとなり、運行会社の宇都宮ライトレールが快速を含め、上下線で計29本を増便・延長して見物客を輸送した。小山市から家族と訪れた渡部洋平(わたべようへい)さん(39)は「今年はスムーズに来られた。ベビーカーを押しながらでも、ストレスがなかった」と話していた。