5選を決め、笑顔で支持者と握手する真瀬宏子氏(中央)=4日午後9時25分、野木町丸林

 任期満了に伴う野木町長選は4日、投開票が行われた。無所属現職の真瀬宏子(ませひろこ)氏(78)=自民、公明推薦=が4389票を獲得し、いずれも無所属新人の元町議会副議長舘野崇泰(たてのたかやす)氏(49)、元町議会議長黒川広(くろかわひろし)氏(74)、元県職員伏木徹(ふせぎとおる)氏(55)を退け、5選を果たした。投票率は47・80%で、過去最低だった2016年を1・25ポイント上回ったものの過去2番目の低さだった。

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 真瀬氏は自民党の国会議員や県議、町議の大半の支持を受け選挙戦に臨んだ。5期目を集大成と位置づけこれまでの実績をアピールするとともに、「継続は力」「着実な改革」などと訴え、多選批判をかわした。

 午後9時20分、同町丸林にある真瀬氏の選挙事務所に当選確実の一報が入ると、大きな声援や拍手が湧き上がった。支持者と握手を交わした真瀬氏は「皆さまのご恩を忘れず5期目をスタートする。協働のまちづくりの総仕上げを行っていきたい」と決意を述べた。

 舘野氏は「JR野木駅周辺の活性化」などを政策の柱に掲げ中心市街地への浸透を図ったが、2318票差で涙を飲んだ。落選が決まると「今回の結果は私の力不足に尽きる」と述べ、集まった支持者を前に深々と頭を下げた。

 黒川氏は「私の不徳の致すところで、こういう結果になり申し訳ない」。伏木氏は「力不足で及ばなかった。支援していただいた皆さまに感謝したい」と、それぞれ敗戦の弁を語った。