見形和久氏

 新型コロナウイルスの影響を受け、政策は道半ばという。中でも「持続可能な農村地域」づくりはライフワークともいえる。「農協組合長だったおやじから親子2代の大変厳しい問題と思うが」とかみしめる。中山間地域対策を見据えた有機農業の推進、安全安心な学校給食などに注力する。

 人から「頑固」と言われる。「だからこそ、指定廃棄物最終処分場問題で反対を貫いてこられた」と支持者は話す。自身は「いちずなところはある」。町職員時代、監督した学童野球チームを全国大会へ。「ウオーキングの町」宣言後、自らも本格化した日課は平均1万数千歩に達し、4年間で体重は12キロ減った。

 町産材を多く使った新庁舎について「地域にあるものをうまく生かした、と次の世代に伝わっていくとありがたい」と望む。座右の銘は「温故知新」。時折、所有する山林を手入れする。生誕記念に親が植えてくれた木々が成長し「いい山になった」と相好を崩す。

 飯岡の自宅に妻と2人暮らし。