手作りの看板を持ち候補地の白紙撤回を訴える参加者=30日午前8時40分、塩谷町玉生

手作りの看板を持ち候補地の白紙撤回を訴える町民ら=30日午前8時40分、塩谷町玉生

手作りの看板を持ち候補地の白紙撤回を訴える参加者=30日午前8時40分、塩谷町玉生 手作りの看板を持ち候補地の白紙撤回を訴える町民ら=30日午前8時40分、塩谷町玉生

 東日本大震災に伴う東京電力福島第1原発事故で発生した放射性物質を含む指定廃棄物問題で、環境省が塩谷町上寺島の国有林を処分場(長期管理施設)の詳細調査候補地に選定してから30日で10年となった。町民有志ら約20人が同日、同町玉生の国道461号玉生交差点で、白紙撤回を訴える「サイレントアピール」を行った。

 町民有志はこの日を「通告記念日」として、毎年活動を実施。参加者は「断固反対」「良心に問うて答えよ環境省!」「のんでんだぞ荒川の水」などと記した手作りの看板やのぼり旗を掲げて訴えた。

 呼びかけた有志団体事務局長の水野雅章(みずのまさあき)さん(74)=塩谷町上寺島=は「水系、地下水脈を踏まえると県内、関東すべてに関わる事だ。忘れかけている方もいるが、町民の気持ちが分断されないよう取り組みを続けたい」と語った。