任期満了に伴う栃木県の野木町長選が30日告示された。いずれも無所属で、5選を目指す現職真瀬宏子(ませひろこ)氏(78)=自民、公明推薦=と、新人で元町議会議長黒川広(くろかわひろし)氏(74)、元県職員伏木徹(ふせぎとおる)氏(55)、元町議会副議長舘野崇泰(たてのたかやす)氏(49)が立候補を届け出た。町政の継続か刷新か、を最大の争点に、過去最多となる4人による選挙戦が始まった。
真瀬氏は午前9時から同町丸林の選挙事務所で出陣式を行い、町議8人のほか自民党の国会議員や県議、県内外の首長らが次々と気勢をあげた。
真瀬氏は「町をさらに発展させるため、今まで以上に町民の皆さんの幸せを持続できるような基盤をつくっていきたい」と決意を語った。
午前10時から同じ同町丸林の選挙事務所で出陣式を行った黒川氏の陣営には、県議2人のほか栃木市議、野木町議各1人が応援に駆けつけた。
黒川氏は「『夢と希望のある持続可能な野木町』を実現するには議員では限界がある。最後の奉仕と思い立候補した」と語り、支持を呼びかけた。
「合併大反対!」を旗印とする伏木氏は午前11時から、JR野木駅西口で家族や支援者らが見守る中、出陣式に臨んだ。
伏木氏は「そろそろ区切りをつけるべきだ」と現職の多選批判を展開。遊説では、子育て支援の充実やごみ問題解決による住環境向上、空き農地の有効活用などを訴えた。
舘野氏は午前10時過ぎ、同町佐川野の自宅兼選挙事務所前で、集まった支持者ら約40人に囲まれながら出陣式を行った。
町議2人の応援演説後、マイクを手にした舘野氏は「町の鮮度を高めていきたい」と力を込め、JR野木駅前の魅力向上や町政の透明化、空き家対策推進などの主要政策を披露した。
投票は8月4日午前7時から、町内13カ所で行われ、即日開票される。期日前投票は31~8月3日。