第6弾CM「ずっと止まれる栃木県」の一場面。アビィ・ロードを意識した(県警提供)

第6弾CM「ずっと止まれる栃木県」の一場面(県警提供)

第6弾CM「ずっと止まれる栃木県」の一場面。アビィ・ロードを意識した(県警提供)

第6弾CM「ずっと止まれる栃木県」の一場面。アビィ・ロードを意識した(県警提供) 第6弾CM「ずっと止まれる栃木県」の一場面(県警提供) 第6弾CM「ずっと止まれる栃木県」の一場面。アビィ・ロードを意識した(県警提供)

 信号機のない横断歩道での一時停止などドライバーに歩行者保護の意識を醸成してもらおうと、栃木県警と県交通安全協会が制作した啓発CM第6弾が完成し、県警は24日、とちぎテレビや県警の公式ユーチューブチャンネルなどで公開を始めた。「ずっと止まれる栃木県」が合言葉で、内容はビートルズのアルバム「アビイ・ロード」のジャケット写真を意識した。

 2018年の日本自動車連盟(JAF)の調査で、本県の信号機のない横断歩道での一時停止率が0.9%と全国ワーストだったことから、県警と協会は19年から毎年、啓発CMを制作。停止率は22年に44.9%で全国22位、23年には74.8%となり3位に上昇した。ただ、まだ2割以上が停止していないのが現状だ。

 新CMは30秒。幅広い世代の俳優4人が横断歩道で手を上げて合図を送ると車が一時停止し、4人は車に頭を下げるなどして渡る内容。4人が同時に渡るシーンはアビィ・ロードを参考にした。歩行者もドライバーも思いやりの気持ちを持つ大切さを訴えている。

 県警の高木克尚(たかぎかつひさ)交通部長は24日の定例記者会見で「一時停止率は向上しているものの、交差点での重傷事故は増加している。停止率の数字に一喜一憂せず、関係機関と連携して事故抑止に取り組む」と話した。