東武鉄道は19日、インバウンド(訪日客)などへの対応を強化するため、多言語翻訳した字幕をリアルタイムで表示する機器「VUEVO Display(ビューボディスプレイ)」の実証実験を東武日光駅など4駅で始めた。
実験は外国人の利用が多い同駅と浅草、とうきょうスカイツリー、川越の各駅で行う。東武日光駅では出札窓口に機器が設置され、切符を買い求める外国人などとの会話に活用された。期間は2025年3月31日までで、その後、実際に機器を導入するか決める。
機器はテクノロジー企業の「ピクシーダストテクノロジーズ」(東京都中央区)が開発。約100カ国の言語に対応し、希望の言語を設定して専用のワイヤレスマイクに向かって話すと、内容が翻訳されて透明ディスプレーに表示される。外国人のほか、聴覚障害者などとのコミュニケーションにも役立てる。