「ゾンビトレイン」のPR動画とポスターを紹介する粉川市長(左)

「ゾンビトレイン」のポスターを紹介する粉川市長(左)

「ゾンビトレイン」のPR動画とポスターを紹介する粉川市長(左) 「ゾンビトレイン」のポスターを紹介する粉川市長(左)

 栃木県日光市は24日の定例記者会見で、わたらせ渓谷鉄道(わ鉄)が6月から列車内をお化け屋敷に見立てた企画列車「ゾンビトレイン」を運行すると発表した。市が本年度から取り組む「足尾の観光による地域づくりプロジェクト」の一環で、同社や沿線自治体に提案した。わ鉄の利用拡大を図ることで足尾の観光需要喚起を狙う。

 企画列車は6月4日〜9月9日まで計9回運行する。大間々駅(群馬県みどり市)から通洞駅までが区間で、1号車を貸し切る。区間中、5キロ以上のトンネルもあることなどから、「車内でゾンビが発生。乗客が足尾まで逃げ切るストーリー」(市)という。

 足尾銅山の閉山から50年がたつ足尾地域は過疎化などから地域力の衰退が著しく、市は本年度から「観光」をキーワードに各施策を展開する。企画列車もその一つで、市はわ鉄や群馬県桐生市、みどり市に提案。昨年7月から協議を重ね、沿線住民にも説明した上で実現にこぎ着けた。

 わ鉄は足尾地域と群馬県みどり市、桐生市を結ぶローカル線。2011〜17年は年間約40万人の利用があったが、その後は減少。新型コロナウイルスの影響もあり、20年は23万6千人にまで落ち込み、2億円程度の赤字が続いている。

 記者会見で上中哲也(うえなかてつや)副市長は利用者拡大が足尾地域の観光振興にもつながるとした上で「まずは足尾に来てもらうことが目的。他の鉄道との差別化を図るためにも奇抜なアイデアを用いた」と説明した。

 企画列車の運行は6月4、18、7月9、22、30、8月5、19、27、9月9日の各土、日曜。各日1往復。定員60人で事前予約が必要。料金は大人3500円(往復6千円)、子ども2千円(同3千円)。(問)わたらせ渓谷鉄道営業企画課0277・73・2110。