唐澤山神社の宮司に就任した佐野さん

 【佐野】神社本庁(東京)は14日までに、唐澤山神社の宮司に同神社禰宜(ねぎ)を務めていた佐野由希子(さのゆきこ)さんを任命した。同神社は宇都宮二荒山神社、日光二荒山神社とともに、神社本庁が包括している県内では3社の「別表神社」の一つで、その宮司に女性が就任するのは県内で初めて。佐野さんは「伝統を尊重しながら、新しい取り組みも進めていきたい。これまでにも増して地域に親しんでいただける神社にしたい」と決意を語る。

 唐澤山神社(富士町)は、大ムカデ退治の伝説や平将門(たいらのまさかど)の乱の鎮圧で知られる平安中期の英雄、藤原秀郷(ふじわらのひでさと)を祭る。秀郷の子孫とされ、名城・唐沢山城を居城とした佐野氏ゆかりの人々が、1883(明治16)年に山頂の本丸跡地に創建した。