カボチャの箱詰め作業をする4人の農家

 【壬生】福和田のJAしもつけ北部壬生一元集荷所で、カボチャの出荷が最盛期を迎えている。

 町内産のカボチャは、輸入物で衰退したかんぴょうの材料になるユウガオの代替作物として約40年前に栽培が始まった。最盛期には十数人いた生産農家も高齢化や後継者不足で、現在は4人になった。

 収穫は今月上旬に始まり、同下旬まで続く。計約1・2ヘクタールの畑から約150トンのカボチャが宇都宮市内に出荷されるという。

 12日、集荷所では壬生南瓜(かぼちゃ)生産部会の4人が手塩にかけた直径約20センチの品種「ほっこり」を一つ一つ丁寧に箱詰めした。

 日下清(くさかきよし)部会長(73)は「今年は天候も良く糖度も高いので、例年にない良い出来。先人たちが残したカボチャをこれからもしっかり守っていきたい」と話した。