【佐野】市西部を流れる菊沢川で7日、菊川町会の団体「菊沢川の清流とコウホネを守る会」が清掃活動を行った。17人が河川の自然を守るため、鎌を片手に晴天下で汗を流した。
菊沢川は1級河川で、県版のレッドリスト絶滅危惧Ⅱ類に指定されている水生植物「ナガレコウホネ」が自生している。同町会は2007年ごろから毎年6~9月に月1度、河川に入って保護活動を続けている。
今年2回目の活動になるこの日は、菊川第4公園周辺の河川を清掃。コウホネの生息地を浸食してしまう外来種「セキショウモ」を鎌などを使って根元から引き抜いた。河川内にびっしり生い茂るセキショウモを手作業で除去し、2時間にわたった作業の終了時には川面に黄色いつぼみが点々と顔を出した。
同会の大川叡(おおかわあきら)代表(79)によると、以前は川を埋め尽くすほどコウホネが咲いていたという。大川代表は「これからも活動を続け、昔のようなコウホネの姿をもう一度見たい」と期待した。