【栃木】市中心部を流れる巴波(うずま)川沿いで1日、恒例の「第11回うずま川行灯(あんどん)まつり」が始まり、124基のあんどんが蔵の街並みを幻想的に彩っている。9月末まで。
地元住民らでつくる「開運・幸来あかり委員会」が主催し、開運橋周辺~うずま公園の区間約800メートルにあんどんを設置している。あんどんには、市出身の切り絵師故川島雅舟(かわしまがしゅう)さんが作成した蔵や人形山車などの切り絵が施されている。
今回は来年のNHK大河ドラマ主人公となる江戸時代の版元蔦屋重三郎(つたやじゅうざぶろう)と、市ゆかりの浮世絵師喜多川歌麿(きたがわうたまろ)のあんどんも追加した。
1日夕は幸来橋で点灯式を行った後、栃木中央小3年生が手持ち花火を一斉に点火。ソプラノ歌手やピアノなどの音楽会が開かれる中、遊覧船も浮かび、夏の夕べの雰囲気を盛り上げた。
同委員会の森田裕男(もりたやすお)委員長は「小江戸情緒を味わいながら川沿いを歩いてもらえれば」と話した。点灯時間は午後7~10時。