佐藤栄一市長

 11月に見込まれる宇都宮市長選に6選立候補の意思を固めている現職の佐藤栄一(さとうえいいち)氏は26日の定例記者会見で、県立美術館などを移転する県の「文化と知」の創造拠点整備場所について「県と市が長年議論し、県は宇都宮のまちづくりに十分配慮して決定した。変える必要はない」と述べた。

 市長選を巡っては、市出身で元茨城県つくば市副市長の毛塚幹人(けづかみきと)氏が出馬を表明し、「文化と知」の創造拠点を次世代型路面電車(LRT)のJR宇都宮駅西側沿線へ見直すよう訴えている。

 佐藤氏は「いろんな市町から選出された県議がいる。リニューアルに当たり『おらが町へ』という人もいるだろう。県の事情も踏まえて市と協議しており、現状の場所がいい」として、毛塚氏の公約を否定した。