開発中の芋焼酎「Isshin TochiAkane」(右)と本県産紅はるかの干し芋

 農水産物加工品製造の壮関(矢板市こぶし台、板山健一(いたやまけんいち)社長)と白相酒造(那珂川町小川、白相淑久(しらそうとしひさ)社長)が、本県産サツマイモ「紅はるか」を使用した高級焼酎の開発を進めている。壮関が干し芋をつくる過程で出る残渣(ざんさ)を活用したもので、通常の芋焼酎に比べ高付加価値な上、フードロス削減にもつなげる。今秋にも販売開始する予定で、両社は「従来の芋焼酎の常識を一新する」と意気込んでいる。

 壮関は2018年から干し芋の製造販売を始め、今では主力商品「茎わかめ」に次ぐ商品に成長した。原料に使う紅はるかはしっとりとした甘みが特長で、同社での使用量は年間約千トンに上るという。