【栃木】入梅が近づき、平井町の太平山県立自然公園でアジサイが開花しつつある。太平山神社へとつながる表参道「あじさい坂」は県内屈指の名所。今月中旬から青や紫に色づいた約2500株が咲き誇る。太平山はどのようにアジサイで知られるようになったのか。14日から始まる「とちぎあじさいまつり」を前に経緯を調べると、太平山を彩ろうと半世紀にわたって紡いできた関係者や市民の思いが浮かんできた。
「小さい頃、この参道には何もなかったんだ」。5日、あじさい坂周辺で仲間と草を刈っていた鈴木愛明(すずきよしあき)さん(76)が教えてくれた。山頂付近で茶店を営み、あじさいまつりの実行委員を務める。「こんなにアジサイが有名になるとはね」と過去に思いを巡らせた。
太平山とアジサイの関係の始まりは、1974年の栃木ライオンズクラブ(LC)の植樹とされる。だがその数年前には太平山神社の先々代宮司だった故小林敏三郎(こばやしとしさぶろう)さんらによる前日譚があった。
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