田んぼに苗を手植えする児童たち

 【佐野】犬伏小の5年生89人が4日、富士町の農業青柳貴紀(あおやぎたかのり)さん(44)方の約500平方メートルの田んぼで田植え体験を行った。

 田植えを通じて、農家の仕事や郷土について理解を深めてもらおうと昨年から実施している。育った稲は秋に収穫し、6年生の卒業祝いとしておにぎりにして食べる予定という。

 植えたのは宇都宮大が開発した品種「ゆうだい21」。児童たちは、青柳さんから苗の植え方などについて説明を受けた後、長靴や靴下を履いて田んぼの中へと入った。

 ぬかるみに足を取られて泥だらけになる児童たち。転んだ子には「大丈夫?」と手を差し伸べ、協力しながら元気に田植えをする姿が水面に映った。

 川井煌(かわいこう)さん(10)は「初めて田植えをやった。泥で足が抜けなくて大変だったけど、上手に植えられた」と満足げ。青柳さんは「田植えを通じて農業だけでなく、学ぶ楽しさも知ってもらえたらうれしい」と笑顔で話した。