避難所となった宝立小中学校で入浴支援に携わった山崎さん=2月下旬、石川県珠洲市(陸自宇都宮駐屯地広報提供)

 元日に発生した能登半島地震から5カ月となる中、陸上自衛隊宇都宮駐屯地(宇都宮市茂原1丁目)は1月から5月までに、隊員計40人を石川県珠洲市や能登町に派遣し、被災者の入浴支援などに当たった。他県の駐屯地の隊員と協力して避難所に仮設の入浴場を設営し、多くの人の体と心を温めた。宇都宮駐屯地からの災害派遣は5月で終了したが、現地で活動した隊員は被災地の復旧復興を願い続けている。

 同駐屯地は1月17日~5月1日の約3カ月半で計16回の災害派遣を行った。1回当たり1~7人を被災地に送り、関東甲信越の各駐屯地から集まった隊員と東部方面後方支援隊の生活支援隊をつくり、物資の配布などの活動に当たった。