【市貝】送り付け商法の送金を未然に防いだとして茂木署は5月29日、足利銀行市貝支店の江連隆(えづれたかし)支店長代理(62)と行員の大根田浩子(おおねだひろこ)さん(59)、佐藤智子(さとうともこ)さん(57)に感謝状を贈呈した。
4月5日午前、80代女性が同支店のATMを使って約4万円を送金しようとしていた。女性はこれまで10日間で3度、同じ業者からカニなどを計約12万円で購入していて、今回は前払い購入を強要されていた。大根田さんが女性から事情を聞き、佐藤さんが女性の過去の振り込みなどを調べ、江連さんが警察に通報。近くに住む女性の弟にも来てもらい送金を止めた。
同支店へは初めての感謝状贈呈となり、江連さんは「送り付けの真偽は警察が判断することだが、もし少しでも役に立てたのならうれしい」。茂木署の福田文彦(ふくだふみひこ)署長は「最近は振り込み型の犯罪が増えてきている。ATMの前のお客さんを見て行動してくれたことはありがたい」と感謝した。